妊娠しやすいカラダに近づけてくれると噂の鍼(ハリ)治療。
原因不明の不妊に悩んでいる夫婦や、クリニックで「年齢的に妊娠は難しい」と言われてしまった人でも、鍼治療をすることで無事に妊娠できたという事例があるそうです。
この記事では、現在、原因不明の不妊に3年ほど悩んでいる筆者が、不妊鍼治療に初チャレンジした感想をご紹介します。
鍼治療を受けてみようか迷っている人や不妊に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「不妊鍼治療」が妊娠しやすいカラダに近づけてくれる?
私たちのカラダに361箇所あるとされている「ツボ」。鍼治療では、ツボに鍼を刺して刺激することで、自律神経のバランスが整う効果や免疫力がアップする効果などが得られると言われています。
特に妊活中は自律神経を整えることが欠かせません。なぜかというと、自律神経が乱れていると体内の血液循環が悪くなるため、卵子にうまく栄養が行き渡らなかったり、子宮内膜が厚くならなかったりと、妊娠しづらい環境になってしまうからです。
不妊鍼治療を行うと、自律神経が整い血液循環が良くなるため、卵子の質を向上させる効果や、子宮に厚みを持たせて着床しやすくする効果が期待できると言われています。
女性だけでなく、男性の精子が作られる環境を整える効果も期待できるそうなので、夫婦で一緒に鍼治療を受けてみるのもよさそうですね。
妊活中の筆者が不妊鍼治療にチャレンジ!体験談をご紹介
今回、筆者が初チャレンジしたのは、女性不妊症向けの「子宝鍼治療」というもの。原因不明の不妊症や、不育症、流産を繰り返してしまうなどで、なかなか赤ちゃんを授かることができない人のための鍼治療です。
鍼灸院を選ぶときは、治療実績や口コミを参考にしつつ、最終的には自宅からの通いやすさが決め手となりました。どんなに腕の良い鍼灸師さんがいたとしても、自宅から遠いと通うのが億劫になってしまいますからね。
鍼治療は継続することが大切だそうなので、「自宅から通いやすいかどうか」は意外と大切なポイントだと思います。
では早速、実際に私が鍼治療をしたときの体験談をご紹介していきましょう。
クリニックよりも親身に話を聞いてくれる鍼灸師さん
鍼灸院に行ってみてまず驚いたのが、とても丁寧な問診があったことです。もちろん不妊専門クリニックでも初診の際に問診はありましたが、生理周期や生理痛の有無、経血量、性行為のタイミングがとれているかなど、不妊治療に直結する内容しか聞かれませんでした。
鍼灸師さんは、これまでの不妊治療歴以外にも「ぐっすり眠れてる?」「肩こりや腰痛、頭痛はある?」「胃が痛くなったり、食欲がなくなったりしていない?」「むくみやすい?」「普段はどんなサプリを飲んでる?」など、いろいろな角度から質問をしつつ、私が答えたことをカルテにメモしていました。
病気を局所的に見る西洋医学に対して、鍼治療などの東洋医学では、全身の状態を総合的にみて治療していくため、患者の自覚症状や生活習慣についてもこと細かに聞くそうです。
ただ、それは尋問のような圧力を感じるものではなくて、本当に親身になって聞いてくれているんだなぁと感じる、心地よいものでした。
「大丈夫、自然妊娠できるよ」という心強い言葉に勇気をもらう
問診が終わると、「鉄分不足と身体の冷えが関係していそうだね。でも大丈夫、自然妊娠できるよ」と笑顔で話す鍼灸師さん。
これまで人工授精を4回やってもうまくいかず、「そろそろ体外受精にステップアップすべきかなぁ」と考えていたので、まさか自然妊娠できるという言葉が出てくるとは思わずビックリする私。
「これまで授からなかったのに、自然妊娠できるんですか!?」と聞くと、「しっかりと身体を内側から温めれば卵子の育ちもよくなるし、子宮内膜も分厚くなって着床しやすくなるから。一旦、人工授精からタイミング法に切り替えてみても良いかもしれないね」とのこと。
半信半疑ではありましたが、そんな心強い言葉をもらえて、心がふわっと軽くなったような気がしました。
鍼治療を初体験!本当に鍼を刺す時の痛みはない?
いよいよ鍼治療です。施術室には長イスのような鍼灸用ベッドが1台と、着替えが置いてありました。まずは施術用のTシャツと短パンに着替えてベッドに横向きに寝ます。
その状態で腰のあたりを軽くマッサージ。そしてツボに向かってピンポイントで鍼が打たれます。「刺さる時にチクッとしそう」というイメージでしたが、実際には鍼を打ち込む時の「トントントン」という振動が伝わってきただけで、刺された瞬間の痛みは全然ありません。むしろ「本当に刺してる?」と思ってしまったぐらいです。
ただ、鍼が奥に入っていくと、ズーンと筋肉に響くような不思議な感覚がありました。電気風呂に入った時の感覚にちょっと近いような・・・なんとも言えない「奥に効いている」というような感覚です。
それを左右の腰に5~6本ずつ打ってもらいました。場所によってズーンとくる度合いが違いましたが、どの箇所も刺す時の痛みはなかったので、注射が苦手な人でも大丈夫だと思います。
ちなみに、注射針の太さが約0.7~0.9㎜なのに対して、鍼治療でよく使われる鍼は0.14~0.34㎜。注射針の約3分の1の太さだそうです。実際に見せてもらったところ、髪の毛より細いんじゃないかと言うくらい細くて驚きました。
細すぎて肉眼ではよくわかりませんでしたが、先端は丸みを帯びているそうです。だからチクッとしないんですね。
施術が終わった直後は、なんとなく全身がポカポカと温かいような感覚と、すっきりした感覚が味わえました。週に1回くらいのペースで鍼治療を続けると、2か月ぐらいで効果が出てくるようなので、しばらく続けていきたいと思っています。
「妊活のための鍼治療を初体験!リアルな感想をご紹介」まとめ
今回は妊活中の筆者が、不妊に効果的な鍼治療に初チャレンジした感想をご紹介しました。
最初は「鍼って痛そうだな····」と思って敬遠していましたが、実際にはほとんど痛みゼロ!刺した後に奥の方がズーンと響くような、なんとも言えない感覚はありますが、施術が終わった後はカラダがスッキリしたような感覚を味わうことができるのでオススメです。
子宮や卵巣そのものに異常がある場合は、クリニックの治療と並行する必要がありますが、「特に異常はないのになかなか妊娠しない」「クリニックでの治療に疲れてしまった」という人は、一度、鍼治療に切り替えてみるのも良いかもしれません。
自分に合った、ストレスフリーで続けられる妊活方法を探していきましょう!