排卵日を予測することで、妊活をサポートしてくれる排卵日予測検査薬。・・・のはずですが、筆者は過去に「ずっと陽性反応が続いていて、実際の排卵日がよくわからない」ということがありました。どうしてこんなことが起こったのでしょうか?
この記事では、筆者が排卵日予測検査薬を使った時の体験談とともに、排卵日予測検査薬で陽性反応が続いてしまう原因についてご紹介します。同じようなことで悩んでいる人はぜひ参考にしてみて下さいね!
【体験談】排卵日予測検査薬の陽性反応、いつまで続くの!?
筆者が妊活をスタートして間もない頃のこと。自分で基礎体温を測りながら、タイミング法にチャレンジしていたものの、なかなかうまくタイミングがつかめず苦戦していました・・・。
そんなある日、すでに妊娠・出産を経験していた友人から「排卵日予測検査薬も使ってみるといいと思うよ!排卵日の1日前のタイミングがピンポイントでわかるから」とアドバイスをもらいました。
そこですぐに排卵日予測検査薬をネットで購入。説明書のとおり、次回の生理予定日の17日前から検査をスタートしました。検査1日目はうっすらと陽性反応。そして検査2日目には基準ラインと判定ラインの濃さがほぼ同じ、くっきり陽性反応がありました。
念のために次の日も検査してみると、またもや陽性反応。その次の日も、またその次の日も・・・。そんなこんなで、多少の濃淡の違いはあれど、結局1箱12回分を使い切るまで陽性反応が続いてしまったのでした。
排卵日予測検査薬で陽性が続いてしまう原因3つ
排卵日予測検査薬で陽性が続く原因としてはさまざまなケースがありますが、例をあげるとすれば、下記の3つが考えられます。
- 妊娠している
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など内分泌のトラブル
- 不妊治療のために使っている薬の影響
では、それぞれ詳しくご紹介しましょう。
原因1:妊娠している
排卵日予測検査薬で陽性が続く原因、1つ目は「妊娠している」ということが考えられます。
排卵日予測検査薬が検出するのは「黄体形成ホルモン(LH)」で、妊娠検査薬で検出するのは「ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)」です。実際にはそれぞれ異なるホルモンなのですが、化学構造が似ているため、排卵日予測検査薬がhCGに誤反応して「陽性」を示してしまうことがあると言われています。
この誤反応を利用して「排卵日予測検査薬でも妊娠検査ができる」という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?たしかに妊娠しているときに排卵日予測検査薬が陽性反応を示すことがあるのは事実ですが、決して確実とは言えません。
あくまでも排卵日予測検査薬は「排卵の兆候を調べるための検査薬」なので、妊娠しているかどうかを調べるためには、妊娠検査薬を使うようにしましょう。
原因2:多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など内分泌のトラブル
排卵日予測検査薬で陽性が続く原因、2つ目は「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など内分泌のトラブル」ということが考えられます。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、排卵に関係する黄体形成ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)のうち、黄体形成ホルモン(LH)ばかりが過剰に分泌されることによって、排卵がうまく行われなくなってしまうトラブルです。
つまり、常に黄体形成ホルモン(LH)が過剰に分泌されているため、LHサージを検出する排卵日予測検査薬がずっと陽性反応を示してしまうということになります。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の人の中には、ニキビや多毛、肥満などの症状が見られることもあるそうですが、見た目には何の症状も出ないケースもあるため、検査して初めてわかることも多いそうです。
原因3:不妊治療のために使っている薬の影響
排卵日予測検査薬で陽性が続く原因、3つ目は「不妊治療のために使っている薬の影響」ということが考えられます。
たとえば、着床率をアップさせたり妊娠を継続させたりするために使われる黄体ホルモン剤を服用している場合、LHサージを検出する排卵日予測検査薬が反応してしまうことがあるかもしれません。
ただ、クリニックに通院しているときには、超音波検査などで医師に正確な排卵日を予測してもらうことが多いため、自主的に排卵日予測検査薬を併用する必要があるのか、医師に相談してみると良いと思います。
排卵日予測検査薬で陽性が続く場合はクリニックに相談を!
排卵日予測検査薬で陽性反応が続いてしまう原因について3つ例をご紹介しましたが、そのほかにも「分娩後」、「流産後」、「胞状奇胎」、「絨毛癌などの絨毛性疾患」、「人工妊娠中絶後」、「閉経期」などの場合にも、排卵とは関係なく陽性反応が出ることがあると言われています。
そのため、排卵日予測検査薬で陽性が続く場合は早めにクリニックに相談してみてくださいね。筆者自身は、血液検査と超音波(エコー)検査をしたところ、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)が原因で、排卵日予測検査薬の陽性反応が続いていたことがわかりました。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の場合、排卵するまでに時間がかかり、月経周期が長くなってしまったり、無排卵になってしまったりすることもあります。また、年齢が上がるにつれて症状も悪化していく傾向があるそうなので、妊娠を目指している女性は特に早めに対策をすることが大切です。
「排卵日予測検査薬で陽性反応が続く原因」まとめ
今回は、筆者が排卵日予測検査薬を使ったときの体験談とともに、排卵日予測検査薬で陽性反応が続いてしまう原因についてご紹介しました。最後に改めてまとめましょう。
- 妊娠している
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など内分泌のトラブル
- 不妊治療のために使っている薬の影響
上記以外にも「分娩後」、「流産後」、「胞状奇胎」、「絨毛癌などの絨毛性疾患」、「人工妊娠中絶後」、「閉経期」などが原因で陽性反応が出る場合もあると言われています。
筆者のケースでは、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)という内分泌系のトラブルが原因でした。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の場合、自然に排卵することが難しく、クリニックに通院することが必要になるケースがあります。
排卵日予測検査薬で陽性が続くのは、カラダからのSOSサインかもしれません。だからこそ、なるべく早めにクリニックに相談してみることをオススメします。