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妊娠を遠ざける食習慣とは〜健康食が逆効果?【管理栄養士 監修】

「野菜をしっかりとる」「カロリーの低いものを選ぶ」「朝はスムージーを飲む」など、健康を意識して行っている食習慣はありますか?

女性は健康や美容への意識が高いので、良い食習慣を持っている方が多いですが、なかには、妊娠にとってはあまりよくないものもあります。

そこで今回は、一見健康に良さそうだけど、実は妊娠を遠ざけるかもしれない食習慣を7つご紹介します。妊娠を遠ざける理由と、どのように変えていけばいいのかを説明しますので、参考にしてくださいね。

この機会に、今までの食事のとり方を見直して、妊娠を引きよせる食習慣に少しずつ変えていきましょう。

目次

こんな食事していない?妊娠を遠ざける7つの食習慣

一般的には、健康にいいとされる食習慣でも、妊娠するためには少し変えたほうがいいものがあります。これから7つの食習慣について説明しますので、あなたの食べ方を振り返りながら読み進めてくださいね。

妊娠を遠ざける7つの食習慣
1:野菜中心の食事をする

健康意識の高い女性に多いのが「野菜中心の食事をする」という食習慣です。

野菜をしっかり食べるのは健康にいいのですが、妊娠するためには、気をつけてほしいことがあります。

野菜中心だと栄養バランスが偏りタンパク質不足に!

野菜には、卵子の老化予防に役立つ「ビタミンC」、血行をよくする「ビタミンE」、妊娠前後に欠かせない「葉酸」など、妊娠するためにとりたいさまざまな栄養素が含まれています。

毎日の食事でしっかりとりたいものですが、野菜ばかり食べ過ぎると、栄養が偏ってしまいます。とくに、肉や魚、卵など、動物性食品をとる量が減ると、タンパク質が不足します。

タンパク質は、人間の体を構成するうえで、もっとも大切な栄養素。不足すると、皮膚や髪の毛、筋肉や内臓、ホルモンにも悪影響を及ぼします。

そのため、野菜ばかり食べて、肉や魚をあまり食べない食習慣を続けていると、タンパク質が不足して、筋肉が落ち、健康を維持できなくなります。その結果、妊娠を遠ざけてしまうのです。

妊活をはじめたら、「野菜中心の食生活」から「タンパク質をしっかりとる食生活」に変えましょう。もちろん野菜も不足しないようにとりながら、肉・魚・卵など動物性食品を毎食1皿は食べるように心がけてください。

妊娠を遠ざける7つの食習慣
2:肉の代わりにヘルシーな豆腐を食べる

ダイエットを意識している女性に多いのが「肉の代わりにヘルシーな豆腐を食べる」という食習慣です。肉は高カロリーなので、代わりに低カロリーの豆腐を選んで、タンパク質をとるという考え方ですね。

肉も豆腐も、どちらもタンパク質が豊富なので、ダイエットのためなら、豆腐を選ぶのは正解ですが、妊娠するためには正解とはいえません。

肉の代わりに豆腐だと動物性タンパク質、コレステロール、鉄不足に!

タンパク質は、妊娠するために、とても大切な栄養素です。不足しないようにとるのはもちろん、そのとり方も重要です。

タンパク質には、肉、魚、卵などに含まれる「動物性タンパク質」と、豆腐、納豆、豆類などに含まれる「植物性タンパク質」の2種類があります。

動物性タンパク質は、体内での吸収率が良いので、効率よく利用できます。それに比べて、植物性タンパク質は、吸収率が悪いので、しっかりとっているつもりでも、タンパク質不足になることがあります。

さらに、肉の脂身にあるコレステロールは、ホルモンをつくるはたらきがあり、男女ともに、妊娠するために必要です。また、牛肉など赤身の肉は「鉄」が豊富で、貧血予防や子宮の環境を整えるのに不可欠です。

妊活をはじめたら、お肉をよく食べて、動物性タンパク質・コレステロール・鉄をしっかり補給しましょう。豆腐や納豆などには、植物性タンパク質のほか、カルシウムやビタミン類などの栄養素が豊富なので、バランスよくとって下さい。

妊娠を遠ざける7つの食習慣
3:油は高カロリーだから控える

ダイエットを意識している女性に多いのが「油は高カロリーだから控える」という食習慣です。

油は少量でもカロリーが高いので、種類によっては控えるべきで、どんな油でもとり過ぎはよくありません。でも、妊活をはじめたら、油は悪者だという認識を少し変えましょう

油の控え過ぎはエネルギー不足、ホルモンバランスの崩れを招く!

油の成分である脂肪酸は、おもにエネルギー源として使われます。そのため、完全に油をカットすると、エネルギー不足になり、ホルモンバランスが崩れやすくなります

妊活中は、油は適度にとったほうが良く、なかでも、α-リノレン酸を含む「アマニ油・エゴマ油」などの油はぜひとって下さい。これらは、一部が体内でDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)に変換され、赤ちゃんの知能の発達に貢献します。

油は控えすぎずに、体にいい油を適量とりましょう。アマニ油、エゴマ油、オリーブオイル、アボカドオイルなどを、1日大さじ1杯程度が適量です。1種類の油ばかり偏ってとるのではなく、いろいろな種類の油をまんべんなくとるのが大切です。ただし、マーガリン、ラード、ショートニングなど常温で固形の油は、控えましょう

妊娠を遠ざける7つの食習慣
4:ごはんの量を減らして糖質制限

ダイエットを意識している女性に多いのが「ごはんの量を減らして糖質制限」という食習慣です。

糖質のとりすぎは、インスリンの過剰分泌により、排卵障害や子宮内膜症のリスクが高まるので、糖質制限は妊活に有効です。でも、ごはんを減らしすぎるのはおすすめできません。

ごはんを減らしすぎると、食物繊維不足や栄養バランスの乱れを招く

ごはんを食べない、または半分以下に減らすと、食物繊維と水分の摂取量が減り、便秘になりやすくなります。腸内環境の悪化は、妊娠するためには避けるべきものです。

また、ごはんを食べないと、おかずを食べる量が増えてしまい、栄養バランスが乱れたり、塩分をとり過ぎたりします。塩分のとり過ぎは、妊娠中の高血圧につながります。

糖質制限をするなら、ごはんを減らすよりも、お菓子や甘い物、菓子パンなどを減らしましょう。白米に押し麦や雑穀を混ぜたごはんにすると、食物繊維量が増えて、糖質の量を減らせます。

妊娠を遠ざける7つの食習慣
5:朝食はスムージーで栄養補給

不妊 食習慣
美意識の高い女性に多いのが「朝食はスムージーで栄養補給」という食習慣です。

新鮮な野菜や果物を使って作れば、朝の栄養補給は万全と思いがちですが、とり方によっては、妊活中はおすすめできません。

朝食がスムージー頼りだとタンパク質不足と冷えを起こす!

スムージーは、ビタミン類やミネラル類がとれますが、これ1杯飲めばいいと過信してしまうのは問題です。繰り返しになりますが、妊活にはタンパク質がとても大切です。スムージーだけでは、タンパク質はほとんどとれません。

また、生野菜や果物は体を冷やす作用があるうえに、スムージーは冷凍の果物を使うことが多いので、朝から飲むと、体が冷えてしまいます。朝ごはんで体温が上がらないと、冷えが強くなり、月経痛などのトラブルが起こりやすくなり、妊娠を遠ざける要因になります。

朝食は冷たいスムージーよりも、温かい野菜スープと果物にしましょう。スムージーが大好きで続けたい方は、豆乳や牛乳、ヨーグルトなど、タンパク質が含まれるものを加えて作って下さい。朝イチに飲むとお腹が冷えすぎるので、白湯や温かい飲み物でおなかを温めてから、ゆっくり飲むようにしましょう。

妊娠を遠ざける7つの食習慣
6:野菜100%ジュースで野菜不足解消

忙しい毎日を過ごしている女性に多いのが「野菜100%ジュースで野菜不足解消」という食習慣です。

外食が続くと野菜不足になるので、代わりに野菜ジュースで補っている方が多いようです。ただ、妊娠を意識しはじめたら、野菜の摂取をジュースに頼りすぎるのはよくありません。

野菜100%ジュースに頼るとビタミンC不足・果糖のとり過ぎに!

野菜ジュースは「野菜1日分がとれる」「4種のビタミン入り」など、健康に良さそうなイメージがありますが、使われている野菜の栄養素がすべてとれるわけではありません。

とくに、食物繊維やビタミンCはかなり減少します。そのため、多種類の野菜が使われていても、野菜そのものを食べる代わりにはなりません

また、果物がミックスされている場合、砂糖が入っていなくても、果糖が多く含まれています。果物を食べるよりも、ジュースでとるほうが、果糖の体内への吸収が早くなり、血糖値が上がりやすくなります。飲み過ぎると、太りやすくなり、妊活の大敵である肥満や生活習慣病につながります。

時間のあるときに、野菜たっぷりのスープや味噌汁を作っておきましょう。そうすれば、忙しいときでも、野菜不足を防げます。野菜ジュースは、あくまでも、食事で足りない栄養を少し補うものとして、食事と一緒に飲んだり、間食代わりに利用しましょう。選ぶときは、果物が入っていないものにすると、果糖のとり過ぎを防げます。トマトベースの甘くない野菜ジュースがおすすめです。もちろん、一番いいのは、野菜そのものを食べることです。

妊娠を遠ざける7つの食習慣
7:生野菜サラダをたっぷり食べて便秘予防

便秘気味の女性に多いのが「生野菜サラダをたっぷり食べて便秘予防」という食習慣です。

野菜には、熱に弱い栄養素や酵素が含まれるので、生のままサラダで食べると、栄養が損なわれないメリットがあります。ただし、妊活中にはデメリットもあることを覚えておきましょう。

生野菜サラダをたっぷり食べると体が冷える!

サラダによく使われるレタス、キュウリ、トマトなどの野菜は、水分が多いので、食べると体が冷えます。冷えはホルモンバランスを崩す原因になり、月経不順や生理痛、メンタル不調などにつながり、妊娠を遠ざける要因になります。

また、生野菜は、かさがあるので、たくさんの量を食べられないうえに、おなかの調子を整える作用がある食物繊維の量も少なく、便秘解消効果はあまり期待できません

野菜を食べるなら、サラダばかりではなく、蒸し野菜や、青菜のお浸し、根菜の煮物など、加熱調理したものにしましょう。野菜は加熱するとかさが減り、1度に多くとることができます。ごぼう、人参、れんこんなどの根菜類は、水分が少ないので体が冷えにくく、食物繊維がしっかりとれるので、便秘予防に効果的です。

妊娠を引きよせる食習慣の基本

妊娠を遠ざける食習慣に当てはまるものはありましたか?

今までいいと思っていたことが逆効果なんて、驚かれたかもしれませんね。では最後に、妊娠を引きよせるために覚えておきたい食習慣の基本を確認しましょう。

妊娠を引きよせる食習慣
1日3食を欠かさず、規則正しく食べる

朝、昼、夕の3食を欠かさず食べましょう。とくに大切なのは朝ごはんです。時間がないからと抜いてしまうと、体が温まらず、妊娠を遠ざける冷えにつながります。

また、3食をなるべく同じ時間帯に規則正しく食べることで、食欲のリズムが整い、内臓への負担が減って、健康維持に役立ちます。

妊娠を引きよせる食習慣
いろいろな食品をバランスよく食べる

肉、魚、卵、乳製品、野菜、海藻、果物など、いろいろな食品をまんべんなく食べましょう。

妊娠をひきよせるために、この食品さえ食べればいい、というものはありません。多種類の食品を食べることで、栄養バランスが自然に整います。妊娠しやすく、妊娠を継続できる健康な体づくりには、栄養バランスの良い食事が大切です。

妊娠を引きよせる食習慣
質のよい食品を選ぶ

食品選びは、種類だけでなく、質にもこだわりましょう

新鮮な旬の野菜や果物は、栄養価が高いうえに、味もいいので、シンプルな料理でもおいしくいただけます。お肉を選ぶなら、タンパク質や鉄が豊富な、牛赤身肉や豚ヒレ肉、レバーなどを。おやつには、ファーストフードやスナック菓子などはなるべく避け、ヨーグルトや果物、ナッツ類など、健康的な食品を選びましょう。

「妊娠を遠ざける食習慣〜健康食が逆効果」まとめ

妊娠を遠ざける食習慣についてみてきましたが、いかがでしたか?

今まで続けてきた食習慣を変えるのは、なかなか大変ですね。

でも、健康や美容のために、食事に気をつけているあなたなら、妊娠するために良い食習慣に変えることは、きっとできると思います。無理なくできる範囲で、取り組んでみて下さいね。

  1. 野菜中心の食事をする
    「タンパク質をしっかりとる食生活」にチェンジ!
  2. 肉の代わりに豆腐を食べる
    「お肉をしっかり食べる」にチェンジ!
  3. 油を控える
    「体にいい油を適量とる」にチェンジ!
  4. ごはんを減らして糖質制限
    「お菓子や甘い物を減らす」にチェンジ!
  5. 朝食はスムージーで栄養補給
    「朝食は温かい野菜スープと果物」にチェンジ!
  6. 野菜ジュースで野菜不足解消
    「野菜たっぷりスープを食べる」にチェンジ!
  7. 生野菜サラダで便秘予防
    「加熱調理した野菜をたっぷり食べる」にチェンジ!

毎日の食習慣を少しチェンジ!して、妊娠をひきよせる体質づくりを続けていきましょう。