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妊活中におすすめの飲み物・控えるべき飲み物【管理栄養士 監修】

妊娠を意識しはじめると、食事のとり方だけでなく、飲み物のとり方もどうすればいいか気になりませんか?

「たんぽぽ茶がいいと聞くけど、どうなの?」「コーヒーは飲まないほうがいい?」「お酒はダメ?」など、色々とわからないことがあるかもしれません。

そこで、今回は、妊活に役立つ飲み物のとりかたについてみていくことにします。

妊活をサポートするおすすめの飲み物と、妊活をはじめたら控えるべき飲み物をご紹介。上手に水分をとるためのポイントも解説しますので、ぜひ参考にして下さいね。

妊活中におすすめの飲み物

妊活中に安心して飲めるおすすめの飲み物をご紹介します。

水分補給、ティータイム、栄養補給に分けて、それぞれの用途でおすすめのものをみていきましょう。

水分補給におすすめの飲み物

水(白湯)
水分補給には、まず「水」がおすすめです。

必要な水をタイミングよく飲むと、体の不要な老廃物が、汗や尿として体外に出されます。腸のはたらきがうながされるので、便通も良くなり、健康的なデトックス効果が期待できます。

むくみや冷えが気になるからと、水を控えると、水分不足で余計に症状が悪くなります。適量の水をとることで、血流が促進され、冷えやむくみの解消につながります。朝や気温の低いときに、冷えが気になる方は、水を沸かして冷ました「白湯」を飲むと、体が冷えにくいので試してみて下さい。

また、ミネラルウォーターは、カルシウムやマグネシウムなどがイオン化して溶け込んでいるので、不足しやすいミネラル分の補給ができます。

麦茶
大麦の香ばしい香りが特徴の麦茶は、ノンカフェインで天然のミネラル成分が豊富に含まれています。

暑い時期や運動で汗をかいたときに、水分とミネラル分の両方を補給できるのがメリットです。妊活中の水分不足や夏バテを予防して、元気に夏を乗り切る助けになります。

体にこもった熱を冷ます作用があり、ほてりや熱中症対策にもいいですが、冷やして飲みすぎると体が冷えてしまい、妊活に逆効果になります。キンキンに冷やさず、適度な温度で飲みましょう。

ティータイムにおすすめの飲み物

たんぽぽ茶
妊活ティーとして人気のあるたんぽぽ茶は、焦がした風味で苦みのあるコーヒーのような味わいを楽しめます。ノンカフェインなので、夕食後や寝る前など、カフェインを控えたいときにぴったりです。

利尿作用の高いカリウムが豊富で、体内の老廃物や余分な水分を排出し、むくみを解消する効果が期待できます。

たんぽぽは、漢方にも使われる薬草の一種で、体をあたためてめぐりを良くするとされていて、体の冷えやむくみが気になるときにおすすめです。

ルイボスティ
ルイボスティは、渋みが少なくクセのない味わいで飲みやすいノンカフェイン飲料です。

抗酸化作用が高いのが特徴で、細胞の老化を抑える効果で、卵子の質の低下を防ぎ、妊活をサポートします。さらに、美肌、美髪などのアンチエイジング効果も期待できます。

アフリカ原産で、体を冷やす傾向があるため、冬や冷えを感じるときはホットで飲みましょう。

ハーブティー
ハーブティーは、種類によっていろいろな効能や、味わい、香りなどを楽しめます。

たとえば、ローズヒップティやハイビスカスティは、抗酸化作用のあるビタミンCが多く、爽やかな酸味で気分がスッキリします。ジンジャーティは、体を温めて冷えを改善する効果があります。

また、ハーブティー特有の香りには、ストレス軽減やリラックス効果があるので、妊活中にイライラしたり、落ち込んだりするときのティータイムにおすすめです。ただし、子宮を収縮する作用があるカモミールなど、妊娠をしたら避けたいハーブティーがあります。少量なら問題ありませんが、続けて飲む場合は、効能を調べてから選びましょう。

黒豆茶
ダイエットや健康によいお茶として知られる黒豆茶は、黒豆の甘みと香ばしい風味がする飲みやすいお茶です。

黒豆に含まれるアントシアニンやポリフェノールなどの抗酸化成分は、活性酸素を除去し、細胞の老化を抑えるので、卵子の質の低下を防ぐ効果が期待できます。

さらに、血流改善効果もあり、妊活中に避けたい冷え性の予防にも効果的。黒豆のイソフラボンが女性ホルモンの働きをサポートします。

ココア
ココアは、お腹の調子を整える食物繊維や、子宮環境を整える鉄、骨を丈夫にするカルシウムとマグネシウムなどが豊富に含まれています。また、抗酸化成分のカカオポリフェノールが、卵子の老化予防や血流改善に役立ちます。

ただし、甘いミルクココアは、砂糖を多く使っていて、カロリーも高めなので、1日1杯程度にして、飲みすぎないようにしましょう。

妊活中 おすすめ 飲み物 控える

栄養補給におすすめの飲み物

豆乳
豆乳は、大豆タンパク質が豊富なので、妊活中のタンパク質補給におすすめ。間食代わりに飲めば、満腹感があり、手軽な栄養補給にぴったりです。ビタミンB群とビタミンEも豊富で、イライラ予防や血行を良くする効果が期待できます。

原料の大豆には、ポリフェノールの一種「大豆イソフラボン」が多く含まれています。大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをして、子宮環境を整え、受精卵を着床しやすくするなど、妊活に役立ちます。

ただし、飲み過ぎると、ホルモンバランスが乱れる可能性があるので、1日あたり200~400ml程度にしましょう。

アーモンドミルク
アーモンドミルクは、アーモンドの皮をむいて砕いて濾したもので、アーモンドの香ばしい味わいを楽しめます。真っ白で牛乳のような見た目ですが、牛乳と比べて、低カロリー、低糖質、コレステロールゼロでヘルシーです。

アーモンドに豊富なビタミンEを手軽にとれ、排卵の促進やホルモンの調整、強力な抗酸化作用で老化の予防など、妊活をサポートする効果が期待できます。

おなかの調子を整える食物繊維が多いので、便秘の予防、解消にも役立つでしょう。

トマトジュース
トマトジュースは、トマトの栄養素を効率よくとることができます。

赤い色素成分の「リコピン」は、強力な抗酸化作用で、血流を改善する効果や、卵子の老化を抑制する効果があります。豊富なカリウムは、体内の余分な水分と塩分を排出して、むくみ改善や高血圧予防に期待できます。

トマトの酸味成分には、疲労回復効果があり、夏バテなどで体力が消耗しているときの栄養補給におすすめです。ただし、食塩が添加されているものを頻繁に飲むと、塩分のとりすぎになるので、食塩無添加を選びましょう。

妊活中に控えるべき飲み物

妊活中に飲んではいけないものありませんが、いつ妊娠してもいいように、飲みすぎに気をつける飲み物と控えるべき飲み物をみていきましょう。

飲みすぎに気をつける飲み物

コーヒー、緑茶など(カフェイン入りの飲み物)
コーヒーや緑茶など、カフェイン入りの飲み物は、やめなくてもいいですが、飲みすぎないようにしましょう。カフェインは、鉄の吸収を妨げるので、とりすぎると、鉄不足や貧血につながります。

また、体が冷えやすくなったり、神経を高ぶらせて、睡眠の質が悪くなったりする場合もあります。

1日にコーヒー1~2杯程度なら問題ありませんが、5杯以上(カフェイン300mg以上)飲むと、妊娠していた場合、流産のリスクが高くなります。妊活中のカフェインのとり過ぎには注意しましょう。

【飲料のカフェイン含有量(100ml中)】

コーヒー

60㎎

紅茶

30㎎

煎茶

20㎎

アルコール飲料

妊活中は、ワインやビールなどのアルコール飲料を飲みすぎないようにしましょう。

アルコール飲料の飲みすぎは、女性は月経不順や排卵障害を、男性は勃起障害を起こしやすくなり、妊活を妨げる原因になります。また、妊娠初期では胎児の発育に悪影響を与える危険性があるので、妊娠の可能性があるときは、飲酒を控えて下さい。

ビール缶1本、または、ワイングラス1杯程度を、食事と一緒に楽しむくらいにしましょう。

控えるべき飲み物

冷たい飲み物
妊活をはじめたら、氷入りのジュースやアイスコーヒーなど、冷たい飲み物はなるべく控えましょう。

冷たい飲み物を飲むと、体が冷えて、血流が悪くなり、胃腸のはたらきが低下します。体の冷えは妊活の大敵で、妊娠を遠ざける原因になるので、とくに女性は要注意です。

暑い時期は、1杯くらいなら飲んでもいいですが、たくさん飲み過ぎないようにしましょう。

エナジードリンク・眠気覚まし飲料
エナジードリンクや眠気覚まし飲料などを飲むと、頭がシャキッとして元気が出る感じがします。それは、カフェインが1本あたり30~300mgと大量に入っているからです。

妊活中はカフェインのとり過ぎは良くないので、これらの飲み物は控えましょう。もし、どうしても利用したいときは、カフェインの含有量を必ず確認して下さい。

妊活中の水分のとり方

妊活中は、飲み物の選び方に気をつけることが大切ですが、そのとり方にも意識を向けましょう。妊活中の水分のとり方について、3つのポイントを解説します。

水分のとり方 3つのポイント

1)1日1.5~2リットル程度の水分をとる

飲み物からとる水分は、1日1.5~2リットル程度が必要です。暑い夏の時期や運動をして汗をかいたときは、さらに多く2.5リットル程度必要になります。

水分をとる量が足りないと、血液がドロドロとして、血流が悪くなり、冷えやむくみの原因になります。

脳内の血液循環も悪くなるので、イライラしやすくなったり、集中力がなくなったりと、精神面の不調が出やすくなります。さらに、消化不良になり便秘や胸焼けが起きることもあります。

水やカフェインレスのお茶などを飲んで、必要な水分をしっかりとりましょう。アルコール飲料やカフェインの多いコーヒーなどは、利尿作用があるので、水分補給には向きません。

2)常温か温かいものを飲む

水分補給には、なるべく常温か温かいものを飲みましょう。冷たい水分をとり過ぎると、体が冷えてしまい、妊活には逆効果です。

暑い時期に冷たいものを飲みたいときは、一気に飲まずにゆっくり飲むようにすれば、冷えすぎを防げます。

3)少量の水分をこまめに飲む

水分は1回でたくさん飲むよりも、少量をこまめに飲むほうが、効果的に吸収されます。

1回の量は、コップ1杯(約200ml)程度までが適量です。飲むタイミングは、起床時、外出前、食事の時、運動や入浴の前後、就寝前に必ずとるようにして、喉がかわく前に水分補給をしましょう。

「妊活中におすすめの飲み物・控えるべき飲み物」まとめ

今回は、妊活中におすすめの飲み物と、控えるべき飲み物をみてきました。

おすすめの飲み物は、妊活をサポートする効果のあるもの、飲むとリラックスできるもの、必要な栄養素が補給できるものなど、妊活中に嬉しい効果が感じられるものをご紹介しました。

控えるべき飲み物は、妊娠初期に飲み過ぎると胎児の発育に影響があるとされるカフェイン入りの飲み物、アルコール飲料、妊活の大敵である冷えにつながるものをご紹介しました。

妊活中におすすめの飲み物

水(白湯) 水分補給の基本。白湯は体が冷えにくい。
麦茶 ミネラル豊富でノンカフェイン。暑い時期の水分補給に。
たんぽぽ茶 妊活ティーとして人気。体の冷えやむくみが気になるときに。
ルイボスティ 高い抗酸化作用で卵子の老化抑制。
ハーブティー 特有の香りでストレス軽減やリラックス効果。
黒豆茶 抗酸化作用によるアンチエイジング効果と血流改善効果。
ココア カカオポリフェノールの抗酸化作用。食物繊維、ミネラル豊富。
豆乳 大豆イソフラボンが妊活をサポート。
アーモンドミルク 高い抗酸化作用で卵子の老化抑制。
トマトジュース リコピンの抗酸化作用。カリウムがむくみを改善し、高血圧予防効果も。

妊活中に控えるべき飲み物

コーヒー、緑茶など(カフェイン入りの飲み物) 1日1~2杯までに。
アルコール飲料 ビール缶1本、ワイングラス1杯程度までに。
冷たい飲み物 体の冷えは妊活の大敵。
エナジードリンク・眠気覚まし飲料 カフェインの過剰摂取に注意。

毎日の水分補給やティータイムに、妊活によい飲み物を上手に取り入れて、赤ちゃんを迎える体の準備を整えましょう。