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男性不妊について〜不妊の約半数は男性が原因!?

「不妊って女性だけの問題なの?」「男性不妊ってどういうこと?」という疑問をお持ちではありませんか?

不妊の原因は女性にあると思われがちですが、実は不妊の約半数は男性側に原因があることがわかっているのです。

そこで今回は、男性不妊の種類、検査方法、予防方法など「男性不妊」について詳しく解説してみたいと思います。

不妊症改善のきっかけになる場合もありますので、ぜひご一読下さい。

男性不妊の種類は大きく3つに分けられる

そもそも「不妊」とは、健康的な男女が避妊をせずに性交渉を持っていても1年間妊娠しないことを指します。

この不妊の原因の内訳として、世界保健機関(WHO)は

  • 女性のみに原因がある:41%
  • 男性のみに原因がある:24%
  • 男女ともに原因がある:24%
  • 原因不明:11%

と発表しています。

つまり、不妊の約半数は男性に原因があるということなのです。

 

では、男性不妊にはどのようなものがあるのかと言うと、大きく分けて3つあります。

1つ目が造精機能障害(精子形成障害)、2つ目が精路通過障害、3つ目が性機能障害(性交障害)です。

それでは、個別に詳しく説明していきましょう。

男性不妊の種類
造精機能障害(精子形成障害)

造精機能障害(精子形成障害)とは、精子を造る機能が低下してたくさんの精子を作ることができない状態のことを指し、男性不妊の原因の約83%を占めると言われています。

造精機能障害が起こることにより、精子の濃度が低下する「乏精子症」や、前進する精子が少ない「精子無力症」、精液中にまったく精子が存在しない「無精子症」などの症状が現れるのです。

造精機能障害の半数以上は原因がわかっていませんが、約35%は精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)が原因です。

精索静脈瘤とは、精巣から心臓に戻る静脈内の血流が逆流することで、精巣周りに静脈の瘤(コブ)ができてしまう状態のことを指します。

この瘤(コブ)の影響で、精巣内の温度が上がったり、低酸素環境になったりするため、精子が造られにくくなると考えられているのです。

その他、造精機能障害の原因としては、先天的な染色体異常によるものや、精巣炎、下垂体疾患などの場合もあります。

男性不妊の種類
精路通過障害

精路通過障害とは、精巣で精子が造られているにもかかわらず、射精するまでの経路に異常があり、精子がうまく出てこられない状態のことを指します。

男性不妊の原因の約4%が精路通過障害です。

先天的に精巣上体、精嚢腺、前立腺に欠損や奇形などがある場合に、精子が尿道まで出てこられなくなることがあります。

また「逆行性射精」と言って、射精する際に精液が膀胱に逆流するために尿道から精子が出てこられないという場合もあり、原因は様々です。

男性不妊の種類
性機能障害(性交障害)

性機能障害(性交障害)とは、十分な勃起が得られなかったり、維持できなかったりすること(ED)で性行為ができない状態のことを指します。

男性不妊の原因の約14%が性機能障害です。

 

EDの原因は大きく分けると2つあり、1つは加齢や病気などによる身体的原因、もう1つはストレスなどの心理的原因であることがわかっています。

俗に「タイミングED」や「妻だけED」と言われるものは、心理的原因によって起こります。

妊活中、妻から「排卵日だから、今晩よろしくね」などと言われることで義務感やプレッシャーを感じ、性行為の際に勃起しなくなってしまったり、性行為そのものが嫌になる場合もあります。

男性不妊の検査方法(精液検査、血液検査、身体検査)

男性不妊の検査方法には、大きく分けて次の3つがあります。

  • 精液検査
  • 血液検査(ホルモン検査など)
  • 身体検査(精巣の超音波検査や触診など)

基本的に、男性不妊の検査は精液検査のみ行われることがほとんどです。

月経周期に合わせて様々な検査が必要となる女性に比べ、男性の検査はとてもシンプルだと言えるでしょう。

そして、精液検査の結果が思わしくなかった場合に、血液検査(ホルモン検査など)や、専門医による精巣の超音波検査(精巣や精子の通り道を調べる)、触診(精巣の大きさ、硬さ、腫れの有無などを調べる)などの身体検査を行うことになります。

男性不妊の検査方法
精液検査の場合

精液検査は、泌尿器科や不妊専門クリニックなどで受けることができます。

自宅、もしくはクリニックの精液採取室(プライバシーに配慮した専用の個室)にてマスターベーションを行い、専用の容器に精液を採取して提出します。

精液検査で調べる項目は「精子量」「精子濃度」「運動率」「奇形率」です。それぞれの項目が、基準値を満たしていれば問題ないと判断されます。

 

なお、精液の量や質は同一人物であっても日によってかなり変化するため、1回の検査で断定できるものではありません。少なくとも2回以上は検査するべきだと考えられています。

 

費用はクリニックにより異なりますが、保険適用で大体1,000円前後と低予算で受けることが可能です。

夫婦間でなかなか子供ができないという場合には、できるだけ早く精液検査を受けてみることをオススメします。

男性不妊の予防方法

男性不妊の原因や検査方法について解説してきましたが、そもそも男性不妊を予防できるのであれば、それが一番理想的ではないでしょうか。

実は、精子の質の悪化については、普段の生活習慣を改善することで予防できる部分が多くあることがわかっています。

では、精子の質を悪化させないためにはどうすれば良いのか、具体的な予防方法についてご紹介していきましょう。

男性 不妊 原因

男性不妊の予防方法
1日7時間以上の睡眠時間を確保する

睡眠時間が6時間半未満の人は、睡眠時間が7時間以上の人と比べて、精子の数が2割ほど少なくなることがわかっています。

なぜかというと、睡眠不足により男性ホルモンの一種であるテストステロンの分泌が減少するからです。

テストステロンは、主に夜の間に脳からの信号を受け、精巣で分泌され、精子の形成を促しています。そのため、睡眠不足によりテストステロンの分泌が減少することが、精子の減少に繋がってしまうのです。

1日7時間以上の睡眠が取れるよう調整していきましょう。

男性不妊の予防方法
バランスのとれた食事を心がける

健康のためには、基本的に1日3食しっかりと食事をとることが大切です。

特に、ナッツや魚に多く含まれるオメガ-3脂肪酸(DHA+EPA)の摂取が精子形成に良い影響を与えると言われています。

また、亜鉛や葉酸などは精子数増加につながるとされているため、牡蠣やホウレンソウなどを積極的に摂るようにすると良いでしょう。

普段の食事ではなかなか摂れないという場合は、サプリなどの健康補助食品に頼ってみるのも一つの手です。

男性不妊の予防方法
適度な運動をする

男性機能を活性化させるためには適度な運動が欠かせません。

特にデスクワークで1日中座りっぱなしという人は運動不足になりがち。

1時間置きに立ち上がるようにしてストレッチをしたり、休日には軽いウォーキングやジョギングをしたりと、意識的に体を動かすよう心がけましょう。

ただ、過度な運動は逆効果になってしまいますので注意が必要です。

男性不妊の予防方法
深酒や喫煙を控える

喫煙は、精子の数を減少させるだけでなく、運動率の低下や、奇形の原因になることがわかっています。

また、仮に受精したとしても胎児に異常をきたし、流産や先天性奇形などの原因になることもあるため、妊活中は必ず禁煙しましょう。

アルコールに関しては適量の摂取であればストレス解消にもなるため問題ありませんが、過度な摂取は一時的な勃起不全や、精子が正常に形成されなくなる原因となるため、摂取量に注意が必要です。

男性不妊の予防方法
長時間の入浴やサウナ、長時間の自転車やバイクの運転を避ける

男性不妊の予防のためには、長風呂や、長時間のサウナ、長時間の自転車やバイクの運転を避けることが大切です。

なぜかというと、精子が造られる精巣は、温めすぎたり圧迫したりしてしまうと、精子の形成に大きな支障をきたしてしまうからです。

日頃から股間周りを温めすぎないように気をつけましょう。

「男性不妊、検査方法や予防法」まとめ

今回は、男性不妊やその検査方法・予防法について解説しました。

不妊は、男女どちらに原因があるかではなく、改善に向けて一緒に頑張っていくことが大切です。

ぜひこの機会に予防や検査に取り組んでみてはいかがでしょうか。