「暖かい部屋にいても、カラダの冷えを感じてしまう」「いつも手先や足先がひんやりしている」という悩みを抱えているあなたへ。
「冷えは万病のもと」と言われるように、カラダの冷えは健康に様々な悪影響を及ぼしますが、特に、妊活中の方にお伝えしたいのが、カラダの冷えが不妊の原因になりかねないということです。
そこでこの記事では、長年冷え性に悩まされている、現在妊活4年目の筆者が、カラダの冷えと不妊の関係についてご紹介します。
カラダの冷え対策についてもご紹介していますので、ぜひご一読ください。
カラダの冷えが不妊の原因に!?
カラダの冷えは、不妊の原因の1つになる可能性があります。
なぜかというと、カラダが冷えているということは、血液の巡りが悪くなっているという証拠だから。
子宮や卵巣に十分な血液が供給されなくなると、卵胞の成長が遅れたり、排卵障害を引き起こしたり、月経不順になったりと、婦人科系の不調が現れることがあるのです。
カラダの冷えだけが不妊の原因というわけではありませんが、不安要素は極力なくしておきたいもの。冷えを改善して、より妊娠しやすいカラダを目指していきましょう。
カラダが冷える原因とは?
そもそも、なぜカラダが冷えてしまうのでしょうか。
考えられる原因は、以下のようなものです。
- 自律神経の乱れ(ストレスなど)によるもの
- 運動不足によるもの
- 食生活の乱れによるもの
- 喫煙によるもの
では、それぞれを詳しく見ていきましょう。
自律神経の乱れ(ストレスなど)
カラダが冷える原因の1つ目は「自律神経の乱れ」です。
自律神経とは、内臓や、血管などの働きをコントロールして、体内の環境を整える神経のこと。
私たちの意思とは関係なく、24時間休まず働いています。
体温を調整するために、血管を拡張・収縮させるのも、自律神経の役割です。
自律神経には「交感神経」という起きている時や緊張している時の神経と、「副交感神経」という寝ている時やリラックスしている時の神経があります。
通常は、それぞれの神経が交互にバランスよく働いているのですが、過度なストレスにより交感神経が働きすぎてしまうと、血管が収縮し血行が悪くなるため、冷えを感じるようになってしまうのです。
運動不足
カラダが冷える原因の2つ目は「運動不足」です。
運動不足になることで、カラダの代謝が低下し、血液の巡りが悪くなるため、冷えやすくなってしまいます。
また、カラダを温める熱エネルギーは筋肉運動によって作られるため、男性に比べて筋肉量の少ない女性は、特に冷えやすいと言えます。
デスクワークなど、1日の大半を座りっぱなしで過ごしている場合は、下半身の筋力が衰えている可能性も高いため、注意が必要です。
食生活の乱れ
カラダが冷える原因の3つ目は「食生活の乱れ」です。
食生活が乱れると、血液がドロドロになって血行が悪くなるため、カラダが冷えやすくなってしまいます。
忙しさから、いつもファストフードやジャンクフード、コンビニ弁当などで食事を簡単に済ませていたり、ダイエットのために無理な食事制限をしていたり、「自分へのご褒美」と甘いケーキやスナック菓子を食べすぎたりしていませんか?
化学調味料や食品添加物、塩分、糖分、脂肪などの摂りすぎは、血液の質を悪くし、冷えの原因になるので注意しましょう。
喫煙
カラダが冷える原因の4つ目は「喫煙」です。
喫煙すると急激に血管が収縮し、血液の巡りが悪くなるため、カラダが冷えやすくなってしまいます。
また、女性の喫煙は、女性ホルモンの産生を抑制し、生殖機能の低下や閉経を早める原因になったり、卵子の老化や遺伝子異常を増加させたりする原因にもなると言われているため、妊活中の喫煙は厳禁です。
カラダの冷えを対策する方法
不妊の原因になり得る「カラダの冷え」は、どのように対策すればいいのでしょう。
具体的な対策方法として「湯船に浸かってカラダを芯から温める」「運動する習慣を身につける」「手首・足首・首を寒さから守る」という3つを詳しく解説していきます。
湯船に浸かってカラダを芯から温める
カラダの冷え対策として、湯船に浸かってカラダを芯から温めるというのが効果的です。
忙しいと、ついシャワーのみで済ませてしまうという人も多いかもしれませんが、シャワーのみでカラダを芯まで温めるのは至難の業。
浴槽に38℃~40℃くらいのぬるめのお湯を入れ、じんわりと汗をかくぐらいまで、ゆっくり入浴しましょう。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで副交感神経が働くので、血管が拡がり、血行が良くなります。ただし、熱すぎるお湯に長時間浸かると、交感神経が働き、リラックスできなかったり、血栓ができる原因になったりするため、温度には注意が必要です。
運動する習慣を身につける
カラダの冷え対策として、運動する習慣を身につけることも効果的です。
「カラダが冷える原因」でお伝えした通り、運動不足になることで、カラダの代謝が低下し、血液の巡りが悪くなるため、冷えやすくなってしまいます。
たくさん汗をかくようなハードな運動でなくてもかまいませんので、カラダを動かす習慣を身につけていきましょう。
運動が苦手な方でも、軽めのウォーキングや、ストレッチなどは始めやすいのではないでしょうか。近所のスーパーまで車を使わず歩いてみたり、エレベーターではなく階段を使うようにしたり、お風呂上りにストレッチをしたりするのもオススメです。
普段の生活の中でも、簡単に取り入れられる運動はたくさんあるので、ぜひ試してみてくださいね。
手首・足首・首を寒さから守る
カラダの冷え対策として、手首・足首・首を寒さから守るというのも効果的です。
なぜかというと、これら「3つの首」の周辺には太い動脈があり、なおかつ皮膚が薄いため、外気の影響を受けやすいからです。
寒い日に「3つの首」をむき出しにしていると、冷たい外気に触れて血液が冷やされ、それが全身へ流れることで、カラダを冷やしてしまいます。だからこそ、「3つの首」を寒さから守ることが大切なのです。
冬場はマフラーやネックウォーマー、レッグウォーマー、アームウォーマーなどを身に着け「3つの首」を冷たい外気から守りましょう。夏場でも、エアコンが効きすぎている場所ではカラダが冷えやすくなるため、ストールを持ち歩き、寒さを感じたら首に巻くようにするのがオススメ。3つの首の中でも、「首」の動脈は特に太いため、首を重点的に温めることで、効率よくカラダを冷えから守ることができます。
「カラダの冷えが不妊の原因?その理由と対策方法」まとめ
今回は、不妊の原因になりかねない「カラダの冷え」の理由とその対策方法について解説しました。
カラダが冷えることによって、血の巡りが悪くなり、卵巣などに十分に栄養が届かなくなってしまうことがあります。
今回ご紹介したカラダの冷え対策は、気軽に取り組めるものばかりです。
ぜひ今日から始めてみてはいかがでしょうか。